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2007年5月

しみじみとした、あの味ども その1

ふとした縁で、日本の大きな街に短期滞在している。
ここには、中国人だの、台湾人だの、韓国人だの、タイ人だの、フィリピン人だの、ギリシャ人だの、兎に角、いろんな国の人間がやっている料理屋で、満ち溢れている妙な通りがある。
ここにやって来た当初は、うれしさのあまりに
ぐるぐるぐるぐる、と
うろつきまわってしまったが、通りの奥に行けば行くほど、

パンチパーマに眉毛のない男性や、
凄いケバケバしい格好でひらひら歩いているネーちゃん達(結構な確率で、外国語で会話している)や、
目つきの尋常でないギャルな若者や作り物みたいな色黒のホストっぽい人々や、
路上に転がっている人々や、
研究所を名乗る刺青屋とか、
広い地域で暴れる力ある団の方々の働き場としか思えない看板のある建物とか、
ネオンきらめくスペシアルお手伝いつきの特殊お風呂屋さんとか、
得体の知れない電話カードとか売っている中国人とか、

きらめく熱帯のエメラルドグリーンのさんご礁
から
発光深海魚きらめく弱肉強食のマリワナ海溝最深度

みたいな風情になってしまって、油断しているともう大変なので、最近は余り奥まで散策していない。
とはいえ、食事するにはやっぱり素敵過ぎるので、ちょくちょくと通っている。
で、最近はお気に入りの店もみつけて、勝手に屋号をつけて呼んでいたりする。

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デフレな我が手

ここ数日、手を使って食事をした。
実に久しぶりだったので、なんだか本当の自分に戻ったようでとてもうれしいなぁ、

って、何処の人なんだよ、俺。

一度目は
「たこちうさんたこちうさん、インドではカレーを手でたべるんでしょうーねぇどうやってどうやって」
という馬鹿な青年どもに言葉で説明するのが面倒だったので、つい実演。
「うわ、スプーンで食べるより早いよう」

あたぼうよ、こっちとら手食十数年。

2度目はついーっと見つけてしまったタイ料理屋。
「ウワー、お兄さん、タイ語に切り替えたほうが、なんか、もっとイキキシテるよねェエ」
って、ウケまくりやがるタイ人スタッフども。君たちと一緒にしないでくれたまえ。
「ウヘーもち米、ソムタム、手食、上手ねェー、イサーン(東北タイ)の人みたいカー」
って、ラオ語に切り替えた瞬間、固まってるんじゃないよ!

もち米飯、客に出すときは少し冷やしてから出すように。
いいね!

3度目は、インド料理屋にて。
「タンドリーセット壱!サブジー(野菜の炒め煮)はないのかい?」
「ハンジー!日本人はまだ、カレーほしがるからサブジーはナヒーン。」
「ジャぁ、ダル(豆のスープ)を」
「ハンジー、ところで、ヒンディー語、何処で習ったんですか?」
「ベナレスで。でも、ネパール語のほうが落ち着く」
きみきみきみ、カレーは熱すぎるからもう少し冷やして持ってくるように。

日本では、手食する機会がないもんだから、指先の皮膚が少し薄くなっているようで、
結構熱に敏感だ。

十代の若者のように、敏感でも、よくってよ。

よくってよ。

こうして手食デフレ状態後に、ふと見ると、タンドリーチキンやカレーで、赤黄色に染まった我が指。
石鹸で洗っても、ほのかに香るタイの魚醤のかおりが憎いぜ!

ああ、そばに犬なぞいてくれたらなぁ。
きっと、指によってくるであろう。

ああ!デフレな我が手!

って、こんなことが出来る場所に、今います。
さて、私は何処。

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