はくぶつかん

ミイラ世界にちょっと補足

誤解があるといけないので、ちょっと補足。

現在開催中の「大英博物館ミイラ展」は、メディア宣伝などからみるかぎり、非常に学術、教育性の高い企画のようで、一時期物議をかもし出した「人体世界展示群」とは、全く性格をことにするもののようです。
ただし、我々が「博物館という空間に展示という形」で、化石人骨や生物標本を「資料」として閲覧する際、それが「生き物であった」という事実、を資料との対峙の形態上、失念しがちです。また、こういった視点に気がつかないケースがほとんどでしょう。物言わぬ資料と形を変えてしまってはいますが、かっては我々とおなじく生命を宿していたものとして敬意をはらいましょう、というのが私の全ての生物標本に対する考え方です。
が、この特別展の案内の業務形態(プラカードをもって、積極的に呼び込みをしたり、順路案内をする)が、どうしてもその視点にかけるような印象をうけたので、昨日のような発言になったのです。
また、ミイラという死体を見に行きたい、という観覧者側の動機に、どうしても「怖いもの見たさ」が混ざっているのでは、と、過去、デパートでミイラ展が行われていた地方都市で幼少期を送った私は、本展示会に対する博物館の広報業務の形態(広報は顧客に迎合する形態をとることが多い)から、「下種の勘繰り」をしているわけです(笑)。
博物館経営の大幅な見直しが迫られている昨今、観客動員に積極的なのは十分理解できますが、あれは、ちょっと。職員の人々は親切でよかったけどね。

ですので、本展示が人権を愚弄するような企画である、ということを言いたいわけではありませんので、そこはご理解ください。

ま、見てもいないものを言及するのは、卑怯ですし。
時間があったら見たかったなぁ。東京は、やはり遠い。

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ミイラ世界にいざなう魔宮の人々はいったい何を

先日、上京した折、ちょっと暇が出来たので上野へ行った。
上野、といったら、ホームレスの年寄りが露天床屋で散髪されているのをしみじみ見守ったり、不忍池で乱暴な多すぎる鴨どもに取り囲まれたり、アメ横で中国人に「真正宗(超本物の)刀削緬!来吃バ吃バ!」って中国語で怒鳴られ(ナゼいつも私はこうなのか?私は前世で中国人に何かしたのか?)たり、

ああ、東京に上野があってよかった

という程、私は上野が好きだ。
ま、上野は田舎もんの東京、だからして、駅を基点に何でもあってわかりやすいよね。
最近は、中国人にショバをのっとられたのか、雑踏にイラン人を見なくなったのがさびしい。

で、一番すきなのは上野の丘であるが、これはもう、博物館の密集地帯であるから。
ああ!世界の全てをこの私の教えてよ(博物館の枕詞。このフレーズは良く出るから覚えようね!)博物館ったら」って、博物館好きの私にはたまらない場所だ。

今回の物件は、国立科学博物館、である。

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